毎度、久しぶりの投稿になってしまってます。武井です。
FONTPLUS DAYセミナー Vol. 39 『レタースペーシング』に参加しました。
育児やコロナ禍ですっかり勉強会に参加しなくなってましたが、オンライン開催ということで久しぶりの勉強会参加ができました!
ありがたいことに録画された動画を見ることも出来ます。
https://www.facebook.com/fontplus.jp/videos/272630594497307/
子供の相手しながらで、ちょこちょこ聞き漏らしてますが、メモ書きと感想をまとめてみます。
進行とスピーカー
「フォントおじさん」として有名な関口さんが番組進行を務めております。私も以前勉強会でお会いした時にも、フォントの話を熱く語っておられました。
そして、スピーカーであり「レタースペーシング」の著者である今市さん。株式会社DONGURI(現MIMIGURI)で、良くお仕事ご一緒させていただいてました。受託のディレクションもデザイン業務もバリバリこなして、サービスや自主制作もされています。
DONGURIのCI刷新の話
「タイポグラフィーでコンセプトって伝わるの?」という質問に対して。
内部と外部で共通の部分もあるが各々で機能すればいい。
内側
社内に向けての機能面、インナーブランド、自分たちが大事にしていることを決めてビジュアライズする。
これこれーという空気感を大事にした。
外側
パット見た時の印象、今まで培ってきた文化と新しい方向性を少しずつ伝えていく。
書籍について
レタースペーシング、人によって見え方が違う。
スペーシングを勉強したくても、感覚的な部分を言語化した書籍がほとんどない。
ならば「普遍的に使える共有言語集をつくろう」というコンセプトで制作した。
しかし「こうでなければしならない」という話ではなく、読み手が「自分自身の感覚と向き合う」ためのヒント集
いっぱい書いてあるけど、共感できるとこだけ活用してほしい。
紙面構成が左側が文章、右側を図版、1ページ辺りの文章量も少なく読みやすいようにしてる。
欧文について語られることは多いので、本書籍では和文についてを多めに語っている。
2018年大晦日、同人誌として200冊制作
イベントなどで紹介するうちに、書籍化の話をもらった。
小ネタ
表紙の女の子は「欧文活字」を読んでいる。
カバー裏に、表紙についての戻し風「こういう理由だからこうした方がいい」スペーシングアドバイス。
特設サイト
コンセプトのコピーが、動いてレタースペーシングを調整する。
https://letter-spacing.mimiguri.co.jp/
書籍で作成したフォント「グロテスク」
自分の言葉の雰囲気に合う、読み疲れなく自然に読めるもの。
本書のために、ひらがな・カタカナをオリジナルで設計した。
筆っぽいはらい、和の要素を削り落としモダンな印象に。
仮名らしい骨格で暖かな声色に。
ミニマルにまとめるけど、情緒もほしいときに最適、欧文のセリフ体とも相性がいい。
装飾の少なさと自然な骨格が、読みづかれを軽減。
書籍制作のドリームチーム
同人誌のときから、イラスト・サイトもDONGURIのメンバー4人で制作。
そこに凄腕編集者の宮後さんが加わり書籍として更にパワーアップ!
感想
お仕事を一緒にさせていただいた時も、クリエイティブへの熱量がすごく、細かい部分までこだわって制作をされている印象でした。物腰や喋り方まで丁寧です。(密かに尊敬していますっ)
今回の書籍のお話でも、細部にまでこだわってる様子がわかりました。そして熱い。
しかも、最後に「グロテスク」フォントプレゼント企画。
「せっかく聴いてくださったので、何か出来ることがないかなと思って」って、お優しい。。
書籍も今回のお話も非デザイナーにもわかりやすい構成となっていて、楽しむことができました。
今後のご活躍も追って、勉強させていただきたいと思います!